2012年2月4日土曜日

新しい白内障治療薬

恥ずかしながら、こういう薬が実用化されているとは知りませんでした。
日本ではまだ認可されてないので、とうぶん先になるとは思いますが、手術が不要になる場合も増えるかもしれないですね。

Nアセテルカルノシン点眼薬による治療

従来、目薬は白内障の進行を遅らせる効果しか期待できず白内障の治療方法は手術しかないというのが定説でした。
しかし2010年9月、米国で特許承認された白内障を根本から治療する画期的な目薬「Nアセテルカルノシン」溶液が登場したのです。

「Nアセテルカルノシン」点眼薬とは、白内障の世界において現在、世界的に注目されているロシアのマーク・バビザエフ博士により発明され商品化された、白内障治療に極めて高い治療効果を発揮する目薬です。 Nアセテルカルノシン溶液は、人間の体内で水晶体の酸化を防ぐ抗酸化成分・カルノシンの代替として機能する、Nアセテルカルノシンはアミノ酸のβ-アラニンとL-ヒスチジンの二つがくっついた複合アミノ酸(ジペプチド構造)を1%含んだ溶液です。

臨床試験では、老人性白内障を患っていた期間が7年未満の患者に最も速くて大きな結果が見られましたが、7~15年という患者でも、かなりよい結果が得られました。
マーク・バビザエフ博士の10年以上にわたる動物と人での臨床試験を経て、医薬品としてEUの安全規格CEマークを取得しすでに5年以上の間EU、東南アジアで白内障治療に使用されています。 そして2010年9月に米国特許を取得し、その効果がさらに裏付けられました。

若い頃はカルノシンの抗酸化作用によって体内で発生した活性酸素から細胞が守られています。 しかし加齢とともに体内のカルノシン濃度が減少することにより、活性酸素による細胞への攻撃を防ぐことができず、細胞死が増えていきます。 つまり老化とは細胞再生機能が衰え細胞死が止まらない状態を示すのです。
白内障もまたカルノシンの減少により、水晶体の細胞再生が衰え、硬く白濁化していってしまうのです。

■Nアセテルカルノシンは加齢により減少するカルノシンを補い水晶体を強力にガード
Nアセテルカルノシンという複合アミノ酸は、体内にある天然の酸化防止剤カルノシンの仲間です。Nアセテルカルノシンは化学合成により製造されますが、体内に取り入れるとカルノシンへと変化します。
点眼したNアセテルカルノシンは人間の目の中で体内由来のカルノシンに変わり眼球の水溶液に直接入り込み強力な酸化防止剤として働きます。
そしてカルノシンが不足したため濁っていた水晶体は、充分な酸化防止剤を得て回復していきます。

1 件のコメント:

  1. 先日 眼科で年相応の白内障と言われて 何ですが
    この目薬が日本の製薬会社から販売されてれば
    安心感は良いのだろうけど、
    海の向こうの目薬では?
    購入するにも 輸送段階での管理もね?

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